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2007年01月31日

●意地悪を生む心

実家へ電話した。
妹二人と母と代わる代わる話した。
いろいろ衝撃的なことを聞いたんだけど、その中からひとつを書き残すことにする。

私の一番下の妹、先日保育園へ参観に行った時の話。
姪(5歳)のお友達が、トコトコと妹のところへやって来て言ったのだという。

「モエちゃんのママ、モエちゃんね、○ちゃんに意地悪するの」

妹は衝撃を受けて立ちすくんだという。
その子が教えてくれなかったら妹は知りようがなかったのだ。
親の前でも先生の前でもイイ子の意地悪。もうちょっと大きくなったら「イジメ」に成長する。

妹は昨年離婚している。
姪は、寂しかったのだ。いつでもぺったりくっついている家族だったから。
離婚してからママの前でも実家でも、パパの話はピタリとしなくなった。
雰囲気を察知して抑えているのが稀に訪れる私にすら分かった。
5歳にして、大人の顔色を伺う子供。
あ、これ言っちゃいけないと思うとき、彼女は決まって口をつぐんでクルリと目を動かす。
私は、無理をしているなぁ・・・・と思っていた。
そうやって我慢しているのに、他の事で納得いかない「ごめんなさい」を言わなきゃいけなかったり。
弟と喧嘩しちゃったりすると、やっぱり怒られちゃう。精一杯いい子にしているのに、伝えるボキャブラリーも少なくて爆発しているのも見た。
そんな捌け口がお友達のところに行っちゃったんだろう。
そのお友達は、意地悪されながらも仲良くしてくれていたらしく「モエちゃんパパ」の話を聞いたんだと妹に話したんだそうだ。離婚に至る状況を子供の描写でこと細かく、そんなことからあんなことまで。
お友達が姪の危ういバランスを保っていてくれた。

いろんな事情で「もう子供たちとは会わない」と決めていた「パパ」に、妹は連絡したんだそうな。
「パパ」のアパートで子供たちは川の字になってお泊りしたんだそうな。
想像するだけで涙腺の緩いオバちゃんは切なくなっちゃうのだよ。

何年も生きてる大人だって人恋しいもん。
生まれて数年のチビは、そりゃ寂しいよなぁ。

その後、意地悪は収まったという。
たまに充電しにいかないといけないよねぇ、と電話のこっちと向こうで話した。


「いじめ」は何かの捌け口なのかも。
愛情が不足すると人間は誤作動を起こしてしまうエピソード。

私は自分の内側を愛情で満たして、外へ向けられる人になりたい。
とりあえず、今度姪と甥に会ったら「ちかちゃんしつこい!」と言われるくらい追い掛け回してHUGしてやるぅー!と思う私の愛情が千里を駆けて今毛布にくるまってるチビたちに届きますように。

愛してる、愛してる、愛してる!

2005年12月27日

●『王国 その3 ひみつの花園』 よしもとばなな著

ばななさん、大好き。
大好き。大好き。大好き。大好き!

この本、発行が11月25日だった。
でも、新刊が出ているのを知らずに昨日買った。
そんなに好きなら、調べて発売日に手に入れろと言われるけど、
私は、大好きだからこそ知らずに本屋で出会いたい。
まさに、現在の私の状態に「巡りあった」タイミングで手に出来た。
昨日までに何度か本屋に行ったのに、一体どこを見ていたのでしょう
このタイミングで手に取ることができるように、何かによってか自分のフィルターによってか
遠ざけられていたとしか思えない、と思い込みの激しい私は思う。

帯も、新刊案内も全く読まずに手に取ったので、何の先入観も持たずに手に出来た幸せ。
シリーズものの3冊目だったから、前どんなだったかな~と思うより早く
手のひらに本を乗せて表紙を開いたら、勢いよく2冊目までのストーリーを思い出した。


読み進むうちに
このところの落ち込みと悲しみと不安感が、涙と共に溶けた。
出合いだった。
ちょっと前でも後でも、きっと違う。
二回目に読むのからも、またずっと違う。
大事に、大事に読んだ。
ラストに近いあたりで、頬に涙が伝ったまま声に出して笑っている自分にびっくりした。
昔からだけど、世界に入り込んでしまうところがある。
隣でゲームしている旦那に「怖いよ~」と笑われて実世界に戻った。
反対側の隣には、コタツで温まりすぎて出てきた猫が涼んでいた。

ばななさんの世界は、登場人物も風景も、色も、空気感さえ、この世に本当に存在している存在感の匂いがプンプンしてくるので、たまらなく好きだ。
たぶん、ものすごくエッセンスを凝縮して収められているんだろうと思う。
ばななさんが私が生きている現在に存在して、世に本を送り出してくれていることが嬉しい。
同じ今世に生きているなんて夢みたいだ。


なんだか要らないものを削ぐことができた感じがしたので
いい予感のまま実家に電話してみた。

下の妹が出た。

ただ声が聞けたこと。穏やかな声だったこと。
やっと彼女に触れることができて嬉しかった。恋しかったんだ。
短い時間で全部を伝えられないことも、妹が全部を私に伝えたくないだろうなということも
計算じゃなくて彼女は彼女なりの人生を一生懸命歩んでいることが分かって安心した。
きっと本人が知らずに作ってしまってることがあるだろうということも
そっくりそのまま私の大事な妹なんだなって思えて。

罪悪感や私の勝手な悲しみも消えた。

大丈夫。大丈夫だったよ。

いろんな人に愛情をもらってる。
本からでさえ、こんなに伝わった。

よしもとばななさん、ありがとう。
今までもこれからも、ずっとずっと大好きです。

2005年12月08日

●『ドイツの姑(はは)を介護して』 グレーフェあやこ著

英語のヒロコ先生が「いっぱい借りたんだけど、どれか読む?」
と、彼女の生徒さんから借りたという本を又貸ししもらった。
こんなことでもないと手に取らないような本を読ませてもらった感じ。

『ドイツの姑を介護して』グレーフェあやこ著
著者は、ハワイの大学で巡りあったドイツ人の男性と結婚。ドイツで暮らすことになる。
ドイツでの舅・姑、娘との生活をつづったノンフィクション。
愛情も思いやりも深く、嫁のことも大切に思ってい姑さん。
でも、いいことも悪いことも口に出してしまわないといられない姑さん。
比較したり、自分のモノサシでしか判断できない姑さん。でもそれには歴史と理由がある。
エネルギッシュで口が達者な姑さん。
姑さんとは二日と一つ屋根に一緒に居られないと感じていた著者。
こんな縁でもなかったら、きっと自ら選んで関わることは無かっただろう。

ダブったり心に残るものが多くあった。
実際、私の母は嫁として姑の面倒をみていて、かなり重なることもあった。
やはりヨーロッパの考え方や文化は介護に対しても日本とは明らかに違う。
老いは誰にもやってくる。
自分が対応する時期も、自分が老いる時期も必ずやってくる。
対応しなければいけない時もくるだろう。
その時のために、自分の中に愛情を育てておこうと思う。
疲れて笑えなくて悪循環で苦しむこともあるだろう。
嫌で逃げたくなって爆発しそうになることもあるだろう。
自分の為だけじゃなく、同じ立場に立つ人を理解する意味でも
何度でも読めそうな本だと思う。
忘れないように書いておこう。

人と人を繋ぐのは愛だ。

時々忘れそうになる。未熟者だから。

それにしても、最近読んだ『介護入門』モブ・ノリオ著といい、
なんだか、続けて二冊のこの手の本に縁があった。

故郷の母を理解したいという想いと、何も出来ない自分のふがいなさ。
友人が携わる介護の仕事を理解したいってバックグラウンドがあるらしい。

友人からおもしろい話を聞いた。
彼女はグループホームの統括をしていて、そうとういろんな経験をしている。
あるおじいちゃまは、そのグループホームは自分の城で、職員や住む人たちを自分の家来か使用人だと思っているらしい。
気に入らないことがあると「お前は出て行け!」とか「暇を取らす!」って叫ぶという。
彼女は、統括なのでそう毎日顔を合わせないけど、
「お前は良い人間なので、ここに居てよろしい」と、言われるらしい。
そのたび「ありがとうございます」とニコニコしているんだという。
私の祖父はボケる前からそういう人間だったので、なんだか他人だとは思えなかった。
下手に血のつながりがあるよりは、仕事として愛情を持てる人が関わったほうがいい場合もあると。そんな話を、つるんとした卵肌の彼女は語ってくれた。
血の繋がらない嫁姑もそんなもんなのかもしれない。

2004年10月09日

●『英語についての素朴な疑問』って本

『英語についての素朴な疑問』

薄いペラペラの冊子。
ちょっと息抜きしたいなーと、何の気なしに手に取ったけど、これが面白いの!
日本人が感じる素朴な疑問に英語圏のネイティブ(アメリカ、カナダ、イギリス、アイルランド、オーストラリア、ニュージーランド)が口語形式で答えてる。もちろん日本語訳になってるんだけど。
なるほどねーと思うことがたくさん。
中には「カンガルーの肉は食べちゃうの?まさかコアラは食べないよね?」なんて疑問もあって笑かしてもらいました。
ちなみにカンガルーは食べるけどコアラはオーストラリアでは保護動物だとか。
それから、ほとんどのネイティブはスペルの問題を抱えてるなんて勇気が持てるような意見も。
覚え方としては、「I before E expect after C」←eよりiが先に来る、ただしcの後ろの時は例外、なんだってさ。ふむふむ。

学生の時にESS(English Speaking Sosiety)なんてサークルに居たけど、
ちっとも英語勉強せずに遊んでばっかりだったのさ・・・。当時どうやっても日本語英語だったしなぁ。
青年海外協力隊の年齢制限を過ぎてしまった今頃、英語と仲良しになろうと頑張ってる。
どんな状況でもチャレンジ精神とチャンスを掴む心構えがあれば近いことってできるんだなぁ・・・・ってのが今の感想。

2004年09月16日

●『ひねくれた人に振り回されない88の方法』

著者:岩月謙司 出版社:大和書房
こちら

人間関係でヨレることが多々あるので図書館で借りてみた。
ひねくれものがいかにしてできるのか、ひねくれものの思考回路、メカニズム、恐ろしい本でした。
ゾッとしたのは「コドモは母親がイライラしているだけで傷つく」ってこと。
イライラしている母親を見ている子供は、自分は母親に否定された→自分が存在しているから母親はイライラしているんだ・・・
なんていう解釈で理不尽に自分を責めちゃうってところ。
現代社会はストレスでいっぱいだ。カルシウムをいっぱいとって、いつも幸せでいなくちゃ。
特にお母さんや子供に近しい人たちは特にだよなぁ。
お母さんになる日のために胸にしっかり留めておこう。

で、一番怖かったのは・・・・自分にも心当たりのある章がいっぱいあったこと。
くっそ~、嫌な本だ。
自分がいかにひねくれものなのか目の前につきつけられた。
自分を変えることができるのは、自分だけだ。受け止めよう。

2004年09月02日

●ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団

魔法界から姿現しました!
昨日本を手にして、一時間ほど前に読み終えました。
えー、我が家は洗濯物が溜まり、部屋の隅にうっすらと埃、奥様はご飯を作るのを忘れ、、
多少の被害は出ましたが(ほんとに多少か?)なんとかマグルの家の様相を呈しております。
(魔法族ほどおうちは散らかっていないぞ)
この二日間、気が付けばお腹は空いてるし、膀胱はパンパンになるし、夢中で読んじゃったよう。
もっとゆっくり味わいたいのに、読み進むうちにますます先が気になり止らないんだもん。

いや~帯に偽りナシ、シリーズ最高傑作!
ハリーと一緒になって歯をギリギリさせ、ママ・ウィーズリーと共にすすり泣き、
時に安堵し、胸がポッとあったかくなり、怒りで頭が熱くなり、不安に駆られ、・・・・切ない。
早く続きがどうなってるのか知りたくて読み進んでいるので、きっと漏れがある。
二度目読みは、もっと絶対面白いはず。

原書が出てから1年と3ヶ月?で日本語版が読める幸せ!
松岡さん、すばらしい訳をありがとう、静山社さん、ありがとう!
ローリングさんと現世を共にできる幸せ!なんてラッキーなんだろう。